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【映画感想】就活辛かったけど映画「ディック&ジェーン」観て元気出た

面接受けては不採用、受けては不採用続きでメンタルが荒みに荒む中、気分転換のためにコメディ映画を観よう!と、ジム・キャリー主演の「ディック&ジェーン 復讐は最高!」を観た。

 

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これはジム・キャリー演じる主人公ディックの務める大企業が倒産!失業!再就職は不可能な状況、順風満帆と約束されたはずの生活は崩壊!さあどうする?といった話。

 

とにかく、就活生の自分はこの映画観て「人生にくよくよ不安を感じても仕方ないな」と少しだけ思えたので、閉塞感を感じる就活生にはオススメの映画。

 

以下、ネタバレ有りの感想。

 

私は現在、いわゆる大手企業の総合職を目指して就職活動をしている大学生の身である。

現実は「残念ながら、この度はご期待に添う事ができませんでした」とお祈りメールを喰らいまくって、もう自分の人生ダメじゃね?生きるってキツくね?と凹み続ける日々だ。

 

この映画のはじめ、ディックは大企業でバリバリ働くエリートサラリーマン、昇進も決まってウッキウキ、大きな家に妻と子とお手伝いさんとで暮らし、まさに自分の憧れる社会人像であった。

 

しかし、人生の絶頂に達したかと思われたところで、CEOの裏切りにより会社は倒産。みんな失業。会社頼りの人生は大崩壊。

しかも全国放送で晒され、もう私だったら死ぬしかないと思うような状況。

妻ジェーンも夫が昇進するからと退職した矢先にこれ。会社にも行けない、家にも帰る顔がない、死ぬしかないと私なら思う状況。

 

でもジェーンはディックを責めることなく、ディックと一緒に再就職先を探して奮闘する。

いやもう本当にすごい。器広すぎる。太平洋か。

 

エリートリーマンで働いてたプライドから同じようなレベルのホワイトカラーの仕事を探すも、見つからない。倒産したグローバーダイン社の失業者で椅子の奪い合い。

リクスーの大人が面接会場までお互いを蹴落としあいながらダッシュし、たどり着いた面接会場には同じようなリクスーの長蛇の列。

 

とにかく仕事を探してスーパーで働いたり、不法移民と日雇い肉体労働を奪い合って殴られたりと散々。

ジェーンの方も職探しが難しくジムで働いたり、治験に失敗して顔がブチ腫れたり。

 

こんな状況でもジェーンは面白い事を見つけては爆笑し、ディックの明らかに空回ってる「芝生強奪」なんかにも「素敵・・・」と言ってのける。

本当にすごいと思う。

 

その後も2人で強盗したりなんやかんやあって、クソCEOに裏切りを果たす事ができて、ハッピーエンドな秀逸なオチではあったのだけど

とにかくどうしようもない苦境、プライドが滅多刺しにされるような状況、家すらも追い出されるような人生・詰んだって現状で、苦しさを感じながらもお互いに支え合ってなんとかして生きようとする姿に本当に心打たれた。

 

 

社会は非情で、本人の努力なんかじゃどうしようもならないことはたくさんある。

勝者は「社会のせいにするな」と言ってのけるだろうが、現実問題椅子の数は限られてるのだ。どうしたってあぶれる人間はでてくる。

しかもあぶれるかどうかなんて、時代の運によるところが大きい。ある時は簡単に座れた椅子が、時代によっては全部埋まってるなんてこともザラにある。

 

ディックの妻ジェーンの直面した「こんなはずじゃなかった」は図りしれないが、劇中のジェーンから「こんなはずじゃなかった」なんていう姿勢は感じられなかった。

与えられた状況を悲劇にせず、被害者の顔もせず、ただ強かに自分のできることをやって、面白いことがあれば笑う。

 

 

自分は社会の非情に直面し、「こんなはずじゃなかった」となったとき、どんな人間になれるだろうか。

大切なのは、どんな企業に就職するか、出世するか、経済的に豊かになるかといった不安定な要素ではなく、根底にある気持ちの部分をどう強く持てるかだと思った。